万博で入れなかったnull²を横浜で体験してきた

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https://www.youtube.com/watch?v=tAGB0U06UKY

大阪・関西万博には合計で十数日通いました。それなのに、どうしても入れなかった展示が一つあります。落合陽一さんの「null²」です。いつも外から眺めるだけで、中に入ることは一度もできませんでした。

その心残りが、思いがけない形で解消されました。WebXでの落合さんのプレゼンの最後に「今から横浜ランドマークの予約を開始します」というアナウンスがあり、その場でスマホから予約を取ったのです。そして先日、横浜・桜木町のランドマークプラザ5階で始まった「null² NEXUS」を体験してきました。

「null² 横浜へ転生」のパネルと落合陽一さんの等身大パネル
「null² 横浜へ転生」のパネルと落合陽一さんの等身大パネル

入場前にやっておくべきこと

予約は10時20分でしたが、10時前に着きました。QRコード付きのメールを改めて読むと、専用アプリをインストールしておくとよいと書かれています。慌てて外でインストールを始めました。

ランドマークプラザ5階、鏡面パネルとオレンジの球体映像が光る入口
ランドマークプラザ5階、鏡面パネルとオレンジの球体映像が光る入口

ここで一つ、行く人に伝えておきたいことがあります。アプリでは顔写真と全身の写真を撮る必要があるのですが、全身の方は一人ではどうにもなりません。自分を撮ってくれる誰かがいないと完了しないのです。一人で行く場合は、この部分は諦めるか、現地で誰かに頼む覚悟が必要です。

10時過ぎに列に並べるようになり、10時15分ごろに入場。私は「ピンバッジ付き」のチケットを申し込んでいました。どんなものが来るか分からなかったのですが、開けてみると3つ入っていました。null² NEXUS、null²、そしてnull³。それぞれ別のデザインです。こうしてピンバッジがどんどん増えていくので、だんだん重くなってきて、いつまで付けるのかなと思いながら持ち歩いています。

黒い箱に並んで収まった3つのnull²のピンバッジ
黒い箱に並んで収まった3つのnull²のピンバッジ

床も壁も天井も、ディスプレイだった

入場するとディスプレイの前で説明を受け、靴にカバーを被せて中へ進みます。

最初の部屋は、床が一面すべてディスプレイになっていました。壁も鏡なのかディスプレイなのか判別がつきません。映像が映っている間はディスプレイで、映像が消えると鏡になる。天井もおそらく同じ構造です。つまり、全方向をディスプレイに囲まれた状態に置かれるわけです。

床一面のディスプレイに赤いマーブル映像、壁は鏡になった最初の部屋
床一面のディスプレイに赤いマーブル映像、壁は鏡になった最初の部屋

そこに幻想的な映像が次々と映し出され、文字で「ヌルの世界移行構想」のような世界観の説明が流れていきます。立っている場所の感覚が少し曖昧になる、不思議な導入でした。

鏡とディスプレイに囲まれた部屋に映る、幻想的な渦の映像
鏡とディスプレイに囲まれた部屋に映る、幻想的な渦の映像

本当の暗闇で、音だけを聞く

次の部屋は撮影禁止でした。これは秘密を守るためというより、真っ暗にする空間なので光源を持ち込ませないためだと思います。音の録音は構わないという案内でした。

実際に入ってみると、本当に真っ暗です。目を閉じても開けても同じ。目の前にかざした自分の手も見えません。これだけ完全な暗闇というのは、日常ではまず体験できないものだと思います。

その闇の中に、生活音のようなさまざまな音が流れてきます。すると不思議なもので、頭の中にその場面の絵が浮かんでくるのです。たかが音なのに、視覚を奪われただけで、こちらの脳が勝手に映像を作り始める。ここが今回いちばん面白かった部分でした。

数百点の「懐かしいもの」が並ぶ部屋

続く部屋には、ガラスケースの中を含めて本当に何百という品が展示されていました。そして、やたらと懐かしいものが多いのです。

ブラウン管テレビに文字の映像、奥には何百という展示物の棚
ブラウン管テレビに文字の映像、奥には何百という展示物の棚
  • クラムシェル型の、あの丸っこいMacBook(当時のiBook系の形)
  • 昔のシャープな造形の変わった形のテレビ
  • つまみとケーブルだらけのアナログシンセサイザー
  • 筑波万博(科学万博)のマスコット
  • 古いラジオなど、生活に根ざした機器類
  • そして異質な存在感を放つフランク・ロイド・ライトのオブジェ

最新のメディアアートの文脈の中に、過去のテクノロジーがこれだけ物量で置かれている。この落差自体が展示の一部なのだろうと思いながら歩きました。今回はInsta360 X6で全編を360度撮影したので、暗闇の部屋を除けばほぼ記録に残せています。

ガラスケースに展示された昔のシンセサイザーと赤いギター
ガラスケースに展示された昔のシンセサイザーと赤いギター

デジタルになって、物理世界に帰ってくる

最後の部屋は、入口と同じようにガラスに囲まれた空間でした。ここでは自分自身がデジタル側の存在になったような感覚を味わい、そこから物理世界へ戻ってくる。そういう筋書きだったのだと思います。全体を通して、物理とデジタルを行き来するストーリーとして組まれていました。

出口にはNFTを受け取れるコーナーがあり、タッチするとサイトに飛んでその場でミントできます。久しぶりにミントの操作をして、無事にNFTを一つ手に入れました。

4階のショップで手ぬぐいを買った

null² NEXUSは5階ですが、4階にはショップがあります。等身大の落合陽一さんが置かれていて、Tシャツなどのグッズが並んでいました。

4階にあるヌルヌル Shopの、ガラス面に書かれたサイン
4階にあるヌルヌル Shopの、ガラス面に書かれたサイン

私が買ったのは「ヌルヌル」と書かれた手ぬぐいです。正直、今の生活で手ぬぐいが必要かと言われると微妙なのですが、ハンカチの代わりに時々入れてみようかと思っています。少し厚いかもしれませんが、たまには違うものを持つのも悪くありません。

行く価値はあるし、まだ間に合う

滞在時間はおよそ1時間半。null²の入場者には周辺の飲食店の割引QRコードも用意されていましたが、午後に京子先生のビジネス教養の授業があったので使わずに帰りました。朝8時に家を出て、戻ったのが14時ごろ。半日の小旅行です。

体験としてはしっかり面白く、行く価値があります。おそらく常設になるので、これから予約を取っても十分間に合うのではないかと思います。

そしてもう一つ楽しみにしているのが花博です。来年の開催に合わせて、大阪万博のときと同じように建物を建ててnull²の体験版が出てくるのではないかと予想しています。まだ入場券を買っていないので、そろそろ購入して行く日程を決めようと思っています。

万博で入れなかった展示に、別の場所でちゃんと入れる。そういう巡り合わせがあるのも、時間を自由に使える生活の良いところだと思っています。

この記事を書いた人

有村 好人

有村 好人(よしひと)ことアリーです。
外資系IT会社を早期退社後、個人事業主になり、このブログの運営、コンサルティング業務を行なっています。
繋がる機器が大好きで、家での生活を繋がる機器でいかにスマート(快適で便利)にするかを考えています。
また、電気自動車の日産リーフで、どこまでも遠くに行きたいと思っています。