トラクターが沼った日に考えた実家の土地のこと

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https://www.youtube.com/watch?v=vmR7D14UZkQ

会社を辞めて8年。働かず毎日楽しく過ごして120歳まで生きたい、アーリーこと有村好人です。

先日、実家から「草刈りをしてくれ」と声がかかりました。年に何度かあるこの呼び出し、行けば一日仕事です。ただ今回は、草刈りそのものよりも、その日に目に入ってきたいくつかのことのほうが、あとから長く頭に残りました。

午前はコワーキング、昼前に高速で実家へ

その日も昼前まではいつものコワーキングスペースで、YouTubeを撮って編集していました。編集といっても、最近はAIに投げるだけなので、以前ほど時間はかかりません。

そこから車で実家へ。高速はほぼ自動運転なので、移動自体はまったく苦になりません。テスラの場合はハンドルから手を離すと警告が出て、そのままだと自動運転が解除されてしまうので、軽く触れたままにしておく必要があります。最近のバージョンはウィンカーを出すだけでレーンチェンジまでしてくれるので、自動運転を切らずに走り続けられる。ここ数年でいちばん「便利になった」と実感している部分です。

3ヶ月ぶりに会った父が、はっきりと弱っていた

実家に着いて、父と母と3人で近くのレストランへ食事に行きました。そこで気づいたことがあります。

3〜4ヶ月前にも同じように草刈りで呼ばれて来ているのですが、そのときと比べて、父がだいぶ弱っている。今年の2月で90歳になるはずで、たぶん今はまだ89歳です。90を前にすると、日に日に体力が落ちていくものなのかもしれません。

毎日一緒に暮らしていれば気づかないような変化が、数ヶ月に一度しか会わないと、はっきり段差として見えてしまいます。離れて暮らすことの残酷さでもあり、現実を直視させてくれるありがたさでもあります。

トラクターが沼って、前にも後ろにも動かない

食事から戻って、本題の草刈りです。トラクターに乗ってぐるぐると回りながら刈っていく作業で、一面に2時間ほどかかります。

一面が終わったので、「じゃあもう一面あっちにあるな」と移動したところで事件が起きました。途中でトラクターが沼ってしまったのです。どうやらそこは行ってはいけない場所で、水が溜まっていたらしい。タイヤが空転して、前にも後ろにも動かなくなりました。

ぬかるみにはまって動けなくなったヤンマーのトラクター(草刈り機付き)
ぬかるみにはまって動けなくなったヤンマーのトラクター(草刈り機付き)

「沼った」と報告すると、父は「そうか」と言って、ユンボ(ショベルカー)で引き上げろと。そして自分でユンボに乗り込みました。

トラクターを引き上げるために使ったコマツのユンボ(ショベルカー)と父
トラクターを引き上げるために使ったコマツのユンボ(ショベルカー)と父

歩くのは大変でも、操作はパキパキだった

印象的だったのはここです。ユンボに乗り込むまでの動きはゆっくりで、乗り込む段差もなかなか登れない。ところが、いざ乗ってしまうと操作はパキパキパキパキという感じで、まるで別人でした。

そのまま沼のところまで来て、ロープをつないで、埋まったトラクターを引き上げてしまう。無事に救出完了です。トラクターもユンボも、昔は木工場だった場所にあるガラッと開いた小屋に戻しました。

体は確かに弱っている。でも60年、70年かけて身についた技術のほうは、まだまったく衰えていない。この落差を目の前で見たのが、その日いちばんの驚きでした。

新米の搬入と、夜の読書会

家に帰って、「沼った」と散々言われながら笑って夕食。そのあと、新米が届きました。農地を人に貸し出している代わりに米が入ってくる仕組みになっているそうで、父はまたフォークリフトを使ってひゅーひゅーと持ち上げて運んでいきます。ここでも手際はいい。一度袋に穴を開けて大騒ぎになりましたが。最後の冷蔵庫に入れる工程だけは機械で運べないので、「お前それ入れろ」と私の担当でした。

夜は、家の裏の駐車場のようなところから、佐々木俊尚さんの『フラット革命』の読書会にオンラインで参加しました。まず佐々木さんご本人が本の話をして、そのあとブレイクアウトルームに分かれて感想を言い合う形式です。もっとも、自己紹介からいろんな話に飛んでしまって、肝心の『フラット革命』の話はあまりしなかった気もしますが、ああいう脱線も読書会の楽しみのひとつです。終わってから高速に乗って帰ってきました。

残るのは、土地をどうするかという問題

この一日で、父の体がこの数ヶ月で目に見えて弱ってきていることがはっきりしました。そうなると、次に考えざるを得ないのが土地のことです。

実家には農地と木工場跡があります。一部は太陽光にしたいという話が進んでいて、一部には栗を植えて「笠間の栗」として売っているようです。それでも、まだまだ土地は残っています。

祖父の時代は周り一帯が農家でした。それが最近はどんどん宅地になっていて、今回行ったときも「ここも宅地になったのか」という場所がありました。実家は少しずつ宅地に囲まれつつあります。

家は一度改築しているので、建物はまだいい。問題は土地です。車で1時間かからないと言えばかからない距離ですが、それでも継続的に管理していくのは、正直に言って面倒です。草は毎年伸びますし、今回のようにトラクターで沼ることもある。

答えはまだ出ていません。ただ、「いつか考えればいい」の「いつか」が、もう目の前に来ているということだけは、はっきり分かった一日でした。働かない生活のいいところは、こういう問題から目をそらさずに考える時間が、たっぷりあることかもしれません。

この記事を書いた人

有村 好人

有村 好人(よしひと)ことアリーです。
外資系IT会社を早期退社後、個人事業主になり、このブログの運営、コンサルティング業務を行なっています。
繋がる機器が大好きで、家での生活を繋がる機器でいかにスマート(快適で便利)にするかを考えています。
また、電気自動車の日産リーフで、どこまでも遠くに行きたいと思っています。