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4月に注文したスマートグラス「EVEN G2」が、ようやく手元に届きました。到着まで、なんと約6ヶ月。待たされた分だけ期待も膨らんでいましたが、実際にかけてみると、これはなかなか面白いデバイスでした。今回は開封から初期設定、そしてRay-Ban Metaとの比較まで、使ってみた素直な感想をまとめます。
届くまでに半年かかった話
注文したのは4月。その時点で「納期は3ヶ月ほど」と案内されていたので、7月頭には届くだろうと考えていました。ところが8月になっても音沙汰がない。問い合わせをすると「追って回答します」という返事が来たきり、そこからまた沈黙。もう一度確認して、ようやく事情がわかりました。
向こうの記録では、商品はすでに発送済み。しかしこちらには届いていない。結局、先方が再度あらためて注文を入れ直してくれる形になり、そこからさらに時間がかかって、手元に来たのが10月。トータルで約6ヶ月です。新しいガジェットを海外から取り寄せるときは、このくらいの覚悟が必要なのかもしれません。
箱の中身
届いたのは、グラス本体と充電ケース、それに付属のコントロールリング「EVEN R1」。さらに別売りで、グラスの上からパチンと取り付けるクリップ式のサングラスも一緒に購入しました。

充電ケースにはUSB-C端子があり、グラス側の端子と合わせて収納するだけで充電できる仕組み。Ray-Ban Metaと同じ発想ですね。ケース自体はサイズに余裕があるので、普通のメガネを入れておくこともできます(ぴったりとはいきませんが)。
グラスとリングをそれぞれ充電し、アプリをダウンロードして接続。すると両方のファームウェアがアップデートされ、ようやく本来の機能が使えるようになりました。
Ray-Ban Metaとの決定的な違い
以前紹介したRay-Ban Metaは、カメラとスピーカーとマイクを備えたスマートグラスでした。ただし、ディスプレイはありません。レンズはあくまで普通のレンズで、そこに情報を映し出すことはできませんでした。
EVEN G2はディスプレイあり、カメラなし
一方のEVEN G2は、その逆です。カメラとスピーカーはなく、搭載されているのはマイクとディスプレイ。レンズに直接、緑色の文字が表示されます。つまり「見る」ことに特化したグラスなのです。
軽さ
カメラがない分、本体は軽くなっています。Ray-Ban Metaは約49g。EVEN G2はそれよりもはっきり軽く感じます。さらに、重量のある部分が後ろ側(テンプルの耳側)に寄った構造になっているため、前方の負担が小さい。かけたときの体感はかなり軽く、普段使いでも苦にならないレベルです。Ray-Ban Metaも決して重いわけではないのですが、並べて比べると差を感じます。

バッテリー
Ray-Ban Metaが約8時間なのに対して、EVEN G2は約2日間。カメラとスピーカーがないことが効いているのでしょうが、この差は大きい。毎日充電を気にしなくていいというのは、日常的に使うデバイスとして重要なポイントです。
視線を上げると情報が出る「ダッシュボード」
操作はテンプル部分のタッチと、付属のリングEVEN R1で行います。ダブルタップするか、あるいは少し上を見上げる動作をすると、ダッシュボードが表示される設定にできます。
ダッシュボードに出るのは、日付、時刻、グラスとリングそれぞれのバッテリー残量、そして天気。そこから横にスクロールしていくと、登録した新聞(私は読売新聞と日経新聞を設定しました)の見出しが並び、クリックすると記事の中身も多少読めます。さらにスクロールすれば、登録した銘柄の株価、今日のタスク、スケジュールと続きます。
私の場合、その日は人間ドックの予定が表示されていました。ついでに昔登録したまま残っている各国の祝日まで出てきて、少し整理が必要だなと思ったところです。
リングのEVEN R1自体にも計測機能があり、歩数、消費カロリー、睡眠時間、心拍数、血中酸素濃度まで測れます。それらもグラスの画面で確認できます。
メニューから使える機能たち
- 会話サポート:マイクをオンにすると会話がすべて画面に文字で表示され、難しい単語には注釈がつき、最後に要約まで出してくれます
- クイックメモ:話した言葉をそのままメモとして記録
- テレプロンプター:あらかじめ原稿を入れておけば、読み進めるのに合わせて少しずつスクロール。プレゼンで使えそうです
- ライブ翻訳:マイクが拾った外国語を日本語で画面に表示
- ナビ:スマホを見ずに、右か左かを視界の中で確認できるはず(まだ未使用)
- Even AI:「Hey Even」と呼びかけて質問すると、回答が画面に文字で出ます
個人的に一番期待しているのはライブ翻訳です。今年世界一周をしたとき、ポルトガル語もスペイン語もまったくわからず、飛行機がキャンセルになった場面では何が起きているのか最初まったく把握できませんでした。そのときはAirPodsとiPhoneの音声翻訳でどうにか「キャンセルらしい」とわかったのですが、これが目の前の画面に文字で出てくれるなら、心強さがまったく違うはずです。
Even Hubで広がるアプリの世界
EVEN G2には「Even Hub」という、誰でもアプリを開発できる仕組みがあります。すでに何百というアプリが公開されていて、乗換案内を入れてみたところ、乗り換え情報が画面に出てくるようになりました。
テスラのアプリもあり、日本では距離制限(6メートル程度)があるようですが、アメリカではメガネからクルマを呼び出すようなこともできるとか。さらにClaudeと接続して、音声で指示を出し、返答を画面で読むといった使い方も可能だそうです。アプリのベスト10も公開されているので、そのあたりから順に試していこうと思っています。
かけていて、周りに気づかれるか
表示される緑の文字は想像以上にクリアで、はっきり読めます。文字と線だけのシンプルな表示なので、背景の視界を邪魔することもありません。
外から見たときは、四角く光っているように見えることがあるようで、昨日使っていたら「それスマートグラスですか?」と聞かれました。ただ、ずっと注視されない限りはそこまで目立たない印象で、街を普通に歩いている分には、ほとんど気づかれずに使えそうです。
まとめ
半年待った甲斐はありました。軽くて、バッテリーが持って、必要な情報が視界の端に静かに出てくる。カメラがない分「撮る」楽しさはありませんが、「見る」ことに振り切った潔さがあります。まだ使い切れていない機能も多いので、しばらく日常の中で試しながら、また感想をお伝えできればと思います。