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楽しく、快適な、生活を目指して、へらへら生きるヘラリストのアリーです。
僕は、セミナー好きで、学ぶのが大好きである。
そのため毎月10回以上セミナーに参加している。
今回は、デンマークのオークス市の図書館の館長が、どのように公共空間としての図書館を作ったかの話を聞いた。
デンマークとは?
僕は、北欧にも行ったことがない。
最近、北欧の先進事例の話もよく聞くようになってきた。
今回にブレゼンで、最初に出てきた数値は、消費税25%、所得税40ー60%である。
これが、デンマークの税金であり、それを皆んな喜んで払っている。
昨日聞いた、「わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か」平田 オリザ (著)にも、出てきたが、失業保険は最長6年間も支払いがされるという。
非常に高福祉な国である。
そんな状態では、働かないのではないかという可能性もありそうである。
しかし、北欧の生産性は39.9ドル/時間と日本の22.5ドル/時間と2倍近い差がある。
また、民主主義指数が高い国でもある。
選挙の投票率は平均90%前後、最低でも85%となっていて、日本の50%を切る投票率と比べものにならない。
オークス市は?
今回の話は、デンマーク第2の都市のオークス市の図書館の話である。
僕は、オークス市については知らなかった。
デンマークで知っているのは、コペンハーゲンぐらいである。
オークス市の人口は、30万人しかいない、柏市でも41万人である。
その中に、19の図書館があるという。
その中心が今回紹介されるDOKK1という中央図書館である。
DOKK1
DOKK1は,先に書いたように、オークス市の中央図書館である。
DOKK1は、オークス市が20年計画で湾岸の地域を、工場地帯から市民に開放する場所に建った最初の建物である。
ビジョン
DOKK1のビジョンは、”Space for co-operation”であるという。
知識、アイデア、閃きを話し合う場で,オーブンで誰も学べる空間で、子供達や家族のための場所でもある。
そのようなビジョンを持って,今までの図書館の概念に囚われずに作られたのがDOKK1である。
また、100年続く物を作ったという。
本は、100年後にもあるかどうか分からない、でも人は、100年後もそんなに変わらないだろう。
その人を中心に考えてデザインしたのがDOKK1である。
DOKK1は、2005年から2015年の10年間のプロジェクトとだった。
広さ30,000m2で、日に3800人が訪問するという!
DOKK1は,学ぶ場であり,閃きを得る場であり、話し合う場であり、表現する場でもある。
デザイン思考
このDOKK1を作るにあたって使われた手法がデザイン思考である。
人を中心としたイノベーションであり、新しいマインドセットを持つことが必要となる。
物を作る場合、何かのために作るのではなく、何かと一緒に作るというマインドセットが必要になる。
最初にプロトタイプを作った。
そして、市民のフィードバックを取り入れて、新しいプロトタイプを作る。
それを何度も繰り返す。
また、それだけではなく、市民に何が必要なのかを聞きに逢いに行った。
そうやって世界を学び、アイデアを持ち、そしてそれをプロトタイプする。
これを繰り返す。
そして、市民と一緒に考え、市民と一緒に作っていく。
そうやって、いろいろな変更がされた。
また、組織もフラットな組織にして、誰でもアクティブに参加できるようにした。
そのような活動が”ビル&メリンダ・ゲイツ財団”の目に留まり、CHICAGO PUBLIC LIBRARY、IDEOと一緒に”Design Thinking for Libraries”というツールキットが生まれた。そのツールキットは”Design Thinking for Libraries”から無料でダウンロードできる。
”Yes I made mistake”
最後に、DOKK1の館長が行った言葉が”Yes I made mistake!”だった。
今回のプロジェクトをするに当たって、マインドセットを変えるために、皆で言った言葉である。
人は、失敗を恐る。
でも失敗しないとイノベーションは生まれない。
失敗をボジティブに考える必要がある。
失敗したというこうは、挑戦したということである。
そして、最後にみんなで、”やった!失敗した!”とみんなで行ってセミナーは終わった。
まとめ
今回、このプレゼンを聞いてデンマークに行きたくなった。
また、デザイン思考についても学んでみたいと思った。
これからの社会では、このような思考方法が重要になる気がする。
また、このDOKK1には、大きな鐘があり、その鐘は産婦人科と繋がっていて、赤ちゃんが生まれると鐘がなる仕組みになっているという。
なかなか、感動的な話である。
楽しい人生だったと言って死にたい、へらへら生きるヘラリストのアリーでした。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
関連情報
DOKK1
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