「幸福先進国デンマークのアーバン・デザイン・トークセッション」David Sim氏 (Gehl Architects)を聞いて!

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産総研デザインスクールが主催している「街が研究者と出会ったら?展」の中のイベントとして、開催された無料のセミナーでした。

産総研デザインスクールは、去年から柏の葉で産総研が行なっているプロジェクトで、今年も行われるようです。

David Sim氏は?

デンマークの建築事務所Gehl Arvhitects (ゲール・アーキテクツ)のクリエイティブ・ディレクター を務められている方

建築事務所Gehl Arvhitects (ゲール・アーキテクツ)は、Jan Gehl(ヤン・ゲール)氏が作られた会社で、デンマークのコペンハーゲンに本社がある会社で、ニューヨークやサンフランシスコにもオフィスがあるようです。

プレゼンの中で、紹介された、Jan Gehl(ヤン・ゲール)氏の著作「人間の街: 公共空間のデザイン」を思わず買ってしまった!
会場には、この本の訳者の北原さんも会場にいて最後に挨拶をされていた。

幸福先進国デンマークのアーバン・デザイン・トークセッション」

プレゼンは、英語で行われ、同時通訳もされていた。無料のイベントなのにすごい!

デンマーク人は、独自のアクセントがあり、早口だと言っていたが、意識していたのか、非常に聴きやすい英語だった。

会場には、柏の葉の航空写真が敷かれていた。

プレゼンのマテリアルは、写真を多用していて、非常に面白かった。

写真の説得力がすごい!

今回のプレゼンで思ったことを書いておこうと思う。

人はショートカットする

いくつかの写真が出てきて、そこには、芝がなくなっている場所があり、そこはみんながショートカットしたためにできていた。

このような現象は、街中でも見られる。

よく、歩道がないところで渡ろうとしている人を見かける。

僕も、急いでいると歩道橋を渡らずに、横断歩道がないところを渡ってしまったりする。

以前、常磐線の松戸駅に何度か車で行っていた、その時いつも歩道のないところを渡っている人を見かけていて、松戸の人は縦横無尽だと思っていた。

しかし、これは間違っていた、これは都市デザインの問題だった!

人はショートカットするものなのである!

カフェ+ランドリー

ランドリーにカフェを併設すると、そこはトータル・コミュニティ・センターになる。

僕は、ランドリーにあまりいいイメージは持っていない、最近、僕の盗まれたiPhoneはランドリーで発見されたが!

確かに、ランドリーが終わるまでは暇である。そこにカフェを併設すれば、ビジネスにもなるし、コミュニケーションが生まれる可能性は大いにある。

そして、ランドリーも明るくなる気がする。

Eye Level (目の高さ)

ヨーロッパの街は、何気なく歩いても楽しく歩ける。

ちょうど目の高さに、お店が色々なものを置いている。

人は、目の高さに見えるところしか気にしていない、2階以上に何があるかは見ていない。それなので、お金はほとんど1階にかけられている。

二階以上(地下も)は、入り口がゲートになってしまい、アクセスの障害になってしまうので、グランド・レベルが大事。

また、目の高さが低い方が親近感を持ちやすい、立っている時よりも、座っている時!

なので、街に椅子を置いたりすると、コミュニケーションが多くなる。

Public Health Walking

人々は、健康にお金をたくさん使い始めている。

写真の撮り損ねたのだが、フィットネスジムにいくのに、みんなエスカレーターを使っているスライドがあった。

もっと街中を歩けば、健康になれるのではないか!

街の中の車を減らすと、信号の待ち時間が減ることによって、歩いて駅までいく時間が短縮される。

危険も減るので、子供一人でも歩いて出かけられる。

また、それによって親の時間も有効に使える。

柏の葉は,そんなことを考えてデザインしたようです。

こんな広い歩道がたくさんある!

Easy Cycling

自転車に優しい街にしないと!

以前、アムステルダムに行った時に、自転車の数と自転車道の整備環境、駐輪場の数に驚いた記憶がある。

そして、日本で自転車を通勤につかょてみて、その不便さに驚いた記憶がある。

自転車専用道がない、あっても一部だけで意味がない。

駐輪場がない、あっても有料、なかなか気軽に使えない。

帰りに、ちょっと寄り道が難しい。

ちゃんと整備された街では、車で来ている人よりも、自転車で来ている人の方がお金を使っているというデータがあるようです。

街の活性化にも、自転車環境の整備は有効だ!

Painted Public Space

これも面白い話だった。

道路に、ペイントするだけで、パブリック・スペースが作れ,さらに椅子を設置すれば、コミュニケーションの場にもなる。

考え方次第で、安価にいろいろなことができる!

まとめ

非常に有意義なセミナーだった。

産総研デザインスクールにも入りたいと思ったが、こちらは、企業等からでないと入れないようでした。

次の、まちづくりスクールにも参加できればと思う。

このような、セミナーやUDCKのような機関がある柏の葉は面白いところである。

今後は、「人間の街: 公共空間のデザイン」で、勉強してみよっと!

人間の街 公共空間のデザイン / 原タイトル:Cities for People[本/雑誌] / ヤン・ゲール/著 北原理雄/訳

柏の葉でのセミナー:

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第一回

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第二回

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第三回 (前編)

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第三回 (後編)

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第4回 (前編)

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第4回 (後編)

この記事を書いた人

有村 好人

有村 好人(よしひと)ことアリーです。
外資系IT会社を早期退社後、個人事業主になり、このブログの運営、コンサルティング業務を行なっています。
繋がる機器が大好きで、家での生活を繋がる機器でいかにスマート(快適で便利)にするかを考えています。
また、電気自動車の日産リーフで、どこまでも遠くに行きたいと思っています。