UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第三回 (前編)

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UDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)一般財団法人柏市街づくり公社が協賛するまちづくりスクールに参加した!

このまちづくりスクールは、全4回で、受講費は4000円(交流会の軽食込み)と破格の値段で開催されている。

今回は、1つの講義とグループ・ワークが行われた。

前編では、最初の講義の部分を書きたい。

「世界と未来を見据えた虎ノ門のエリアマネジメント」中さん 森ビル(株)タウンマネジメント事業部

森ビルの街づくりビジョン

森ビルの名前は、もちろん聞いたことはあったが、その会社のビジョンは聞いたことはなかった。職住近接のコンパクトシティというビジョンで、空に希望を、地上に緑を、地下に喜びをという標語が付いていた。

高層ビルに、オフィスと住居を設置して、地表には緑を植え、地下に劇場、ショッピングエリア、図書館などのエンターテイメントの施設を設置して、その街の中だけで生活ができるということのようです。

また、森ビルは、ビルや街を作るだけではなく、その街をどのようにしていくかということも、ビルができる前から考え、できた後も持続的に運営している。

森ビルの都市再生事例〜六本木ヒルズ〜

そのビジョンを実現したのが”六本木ヒルズ”ということでした。

14年間かけて、400人以上の地権者と合意を取り付けて、六本木ヒルズを建てたということでした。森ビルの社員の中には、六本木ヒルズだけしか仕事をしていない人がたくさんいるようです。確かに、14年かけて合意をとり、数年かけて建設をして、完成から16年近くをが過ぎているので、人の一生をかけるぐらいのブロジェクトである。

また、六本木ヒルズは、逃げ込める街を考えたということでした。

そのため、2011年の東日本大震災の時にも停電せず、51階のレストランの食器も割れなかったとのことです。

また、タウンマネジメントも現在もやっており、タウンマネジメントは独立採算制で事業しているという、これは結構大変なことのように思う。タウンマネジメントは、ブランディング、サービス、コミュニケーション、コミュニティ、イベント・プロモーション、街の財政確保なとが活動ということでした。

この中で、大変なことは、財源確保のような気がする、これがないと他の活動ができなく、先細りになってしまう。現在も開業当初と変わらない4千万人以上の人を集めている。柏に引きこもっている僕も、先週六本木ヒルズに行っている。その時に、この話を聞いていたらもっと六本木ヒルズを楽しめたと思う。是非また行こうと思う!

国際都市間競争

世界の都市総合ランキングというのを森ビルの関連財団の森記念財団がやっているのを知らなかった。

世界の都市総合ランキングは、世界44都市をランキングしていて、東京は3位になっている。1位はロンドンで2位はニューヨークだった。ロンドンやニューヨークに対して、東京が劣っている点として、GDPの成長率、優秀な人材確保の容易性、スタートアップ環境などがあった。優秀な人材確保の容易性が低いのは問題だと思う。将来の日本が心配である。これから日本が国際社会の中でどのような位置になっていたらいいのかが考えさせられた。

2020に向けた東京の再整備

2020に向けて、再整備が進んでいるが、環状2号線の豊洲問題での工事の遅れが問題のようです。オリンピックストリートを、羽田から選手村を通って、虎ノ門ヒルズ、オリンピックスタジアムまで結ぶ計画だってようです。

現在、東京では以下の地域で大きな再開発を行なっている。

  • 大手町・丸の内・有楽町エリア
  • 日本橋・八重洲・京橋エリア
  • 渋谷エリア
  • 品川エリア
  • 新宿駅周辺
  • 赤坂・六本木・虎ノ門・新橋エリア

それぞれ楽しみである。

森ビルは、主に赤坂・六本木・虎ノ門・新橋エリアの開発をしている。

その港区は、外資系企業も多く、外国人移住者数も多い、大使館も多く、公園面積数も多い、ホテル客室数も多い、そしてミシュランの星獲得店舗数も多いそうです。

虎ノ門再開発

虎ノ門ヒルズが、 2014年に竣工しているが、今後、3つの大きなビルが建つようです。また、新駅(日比谷線虎ノ門ヒルズ駅)もできて発展しそうである。

森ビルとしては、初めての駅直結のビルとなるようです。

虎ノ門から未来へ

森ビルでは、虎ノ門から未来を創ろうとしていて、イノベーションの仕組みを環境を整備している。イノベーション・サミットをしたり、イノベーション・センターなどのベンチャー企業が活動できる場を創ろうとしている。

また、世界の先端技術を都市づくりに取り入れようと、MITメディアラボと共同実験を行なったりしている。

現在、集配ロボットのようなものや”HillsVia”というオンデマンド型シャトルサービスを実験している。

森ビルの社訓?

最後に、話があった話で、森ビルの社訓みたいな話が聞けた。

  • 個性的であること
  • 既成概念に縛られず、新しいことに挑戦すること
  • 志を持つこと
  • トップランナーを目指すこと
  • 個の力を高めること
  • できないことは許されない
  • 考え抜け!

このようなことを考えながら仕事をできる会社は素晴らしいに思う!

僕も、このようなことを考えながら生きていきたい。

このような、理念は大事である!

まとめ

講義のところで書きすぎてしまったので、続きのグループ・ワークについては、後で書くことにします。

質問であった、住民との合意についての話で、妥協しないでさらに上を考えるという話が印象に残った。

このように、東京に魅力的なまちが出来ていくと、地方はどんどん厳しくなってくるような気がする。

今後の格差社会が気になるところである!

後編に続く
UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第三回 (後編)

今までのまちづくりスクール:
UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第一回

UDCKまちづくりスクール 都市経営時代のまちづくりと暮らし方 第二回

この記事を書いた人

有村 好人

有村 好人(よしひと)ことアリーです。
外資系IT会社を早期退社後、個人事業主になり、このブログの運営、コンサルティング業務を行なっています。
繋がる機器が大好きで、家での生活を繋がる機器でいかにスマート(快適で便利)にするかを考えています。
また、電気自動車の日産リーフで、どこまでも遠くに行きたいと思っています。