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日本人の9割が知らない遺伝の真実を読んで
この本を読んで、遺伝というものについて、大いに考えさせられた。
誰しも、人はそれぞれ能力が違うと分かっている。
そして、遺伝は大きな要因だということも気づいている。
でも、人はそれを認めたくない、自分は努力すればどんなこともできると思いたい。
この本では、遺伝で能力は決まるという事実はあるということを明確にしている。
現在、DNAの解析もだいぶできてきて、今後はDNAで自分の能力はわかるようになる。
その上で、どう生きて行くかを自由に選択できるような世の中ができればと思います。
私も、DNA検査をして、アルコールに弱い体質だというのが分かり、安心した記憶がある。
大学時代に散々飲まされて、いつも潰れていて、飲みが足りないと先輩にいじめられていた。
そういった事も、事前にわかっていれば無理をしてアルコールを飲む必要もなかったような気がする。
アルコールを飲める人は、アルコールを飲めない人を理解できないだろう。
それと同じように能力も人によって違い、それを分かった上でどのように生きて行くかは、その人にしかわからない?
でも、DNAにより差別されるような世の中にはなってほしくない。
生まれたときに、自分の進む先が決まってしまうような世の中にはなってほしくない(よくSFではそのような世界が描かれる)
この本の中で、気に入った文章としては、以下のような文章がある。
”自分の中にある「好き」や「得意」を活かして、社会で活躍している大人は本物です。”
”嫌々努力をするよりも、気持ちのいいと感じることをやった方がよほど能力が発現する可能性は高いはず”
”しかし素質が「ない」ことに無理にリソースをつぎ込むより、別のことにリソースをつぎ込んだ方がよほど合理的です。さもないと落ちこぼれという烙印を押して劣等感を植え付けるだけになってしまいます。”
”あらゆる能力が遺伝することをきちんと認め、多彩な才能を評価する文化をみなでつくり上げていく。小規模なコミュニティを維持、活性化できる社会的な制度をつくる。そうした取り組みによって、遺伝的な素質が発現する可能性は大きく高まります。”
そのほかにも、たくさんKindleでハイライトした箇所がり、非常に面白く、考えさせる本だと思います。